奨学金を借りるか迷っている人は多いと思います。「なりたいものも決まっていないのに、借金してまで大学に行っていいのか」——私もずっとその問いと向き合っていました。
結論からお伝えすると、そういう人こそ進学をした方がいいし、進学の意志が固まっているのなら借りていいと思っています。お金の管理力と覚悟が育つから、むしろ借りてよかったとすら感じています。
この記事では、奨学金を3種類受給している理系大学3年生が、迷った理由・借りてよかった理由・実践している管理術をリアルに語ります。
大学生の何割が奨学金を借りているの?
大学生の約2人に1人は奨学金を受給しています。 JASSO(日本学生支援機構)の令和4年度調査では、大学生の55.0%が何らかの奨学金を受給していると報告されています。「周りに借りてる人なんているの?」と思っていた人も、実はクラスの半数以上が受給者かもしれません。
給付型・貸与型・有利子貸与型の違いをざっくり解説
奨学金は大きく3種類あります。
| 種類 | 返済義務 | 特徴 |
|---|---|---|
| 給付型 | なし | 住民税非課税世帯など条件あり |
| 第一種貸与(無利子) | あり | 成績・家計基準あり |
| 第二種貸与(有利子) | あり | 比較的通りやすい |
私はこの3種類すべてを受給しています。給付型は返済不要なので、受給できる条件に当てはまるなら迷わず申請するべきです。
「借りていない人」も多い現実
もちろん、奨学金を借りずに進学している学生もいます。家庭環境や本人の働き方でどうにかなっているケースもある。でも「よそはよそ、うちはうち」です。自分の状況で判断するのが一番です。
奨学金を借りるか迷った理由【私のリアル】
「借りるか迷った」というより、「借りないと進学自体が無理だった」のが正直なところです。 それでも「本当にこの借金は正しいのか」という問いはずっと頭にありました。
家庭環境上、奨学金なしでは進学できなかった
我が家は私立大学の学費を全額出せる状況ではありませんでした。奨学金は選択肢ではなく、進学するための前提条件でした。だから「借りるかどうか」より、「借りてまで行く価値があるか」を考え続けていました。
「なりたいものがないのに借りていいのか」という迷い
高校3年のとき、将来やりたいことが明確ではありませんでした。医者や弁護士を目指しているわけでも、特定の研究をしたいわけでもない。「そんな自分が何百万も借りて大学に行っていいのか」という罪悪感がありました。
でも結局、こう考えて踏み切りました。「お金で4年間の時間を買って、自分と向き合う機会を作る」 と。大学はゴールではなく、自分を知るための時間を買う場所だと思えたら、迷いが消えました。
奨学金を借りて実際によかったこと
借りてよかった、という気持ちしかありません。 以下の3つが特に大きかったです。
お金の管理スキルが身についた
奨学金が振り込まれる月は、一度に数万〜数十万円が口座に入ります。これを「あるだけ使う」と一瞬で消える。だから最初から奨学金専用口座を作り、生活費口座と完全に分けました。
おかげで毎月のお金の流れを意識するようになり、収入の50%を貯金する管理術も自然と身につきました。奨学金がなければ、ここまでお金と真剣に向き合わなかったと思います。

授業・大学生活への責任感が強まった
自分でお金を借りて通っている、という感覚は姿勢を変えます。「どうせ親が払ってるから」という甘えがない分、授業への参加意欲やインターン探しへの本気度が上がりました。
大学に行ったからこその出会いと経験があった
インターンに参加できたのも、複数のバイトを掛け持ちして社会経験を積めたのも、全部大学進学がベースにあります。「やりたいことが決まっていなかった自分」がいまSEO・マーケティングのインターンをしているのは、大学という環境のおかげです。
奨学金受給者のリアルなお金の管理方法
奨学金を借りるなら、最初にお金の管理の仕組みを作ることが最重要です。
奨学金専用口座をつくって生活費と完全分離する
奨学金用・生活費用・貯金用の3口座を使い分けています。奨学金は学費のためだけに使う。残りは手をつけない。これだけで「気づいたら消えてた」が防げます。
月単位ではなく「年間」で収支を考える
月単位で考えると、奨学金が振り込まれない月に焦ったり、します。年間の収入(奨学金+バイト代の合計)と年間の支出(学費・生活費・交際費)を先に計算して、年間で黒字になっていれば問題ない、という考え方が安心につながります。
まとめ
- 大学生の約55%が奨学金を受給しており、借りること自体は珍しくない
- 給付型・第一種・第二種の3種類を把握して、使えるものはすべて申請する
- 「なりたいものがない」と悩んでいても、4年間で自分と向き合える
- 奨学金をきっかけにお金の管理スキルが身につく
- 管理の仕組み(口座分け・年間収支)だけは最初に作っておく
迷っているなら、借りていい。ただし管理の仕組みだけは最初に作っておきましょう。借りること自体がゴールじゃなくて、借りた4年間で何をするかが全てです。あなたの大学生活が豊かになることを応援しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 奨学金はバイトと両立できますか?
はい、両立できます。私自身、奨学金を受給しながら複数のバイトを掛け持ちしています。ただし、奨学金の種類によっては収入制限がある場合があるので、JASSOの規定を事前に確認することをおすすめします。
Q. 給付型と貸与型、どちらを選ぶべきですか?
条件に合うなら給付型を最優先で申請するべきです。給付型は返済不要なので、家計や成績の基準を満たしているなら迷わず申し込みましょう。給付型の枠が埋まった場合や条件を満たせない場合に、貸与型(第一種→第二種の順)を検討するのが基本的な考え方です。
Q. 奨学金を借りることを後悔しませんか?
後悔はしていません。「お金で4年間の時間を買って自分と向き合う機会を作った」と今でも思っています。返済が始まる不安はありますが、大学で得た経験・スキル・人間関係はそれ以上の価値があります。大切なのは借りた後の過ごし方です。
